ライフ(人生)を取り戻すマネーワーク【序章編】~ライフマネーワークの重要性~

① 「ライフを取り戻すマネーワークとは何か?」の前に〜「ライフから生まれるソース・プリンシプル」との関係〜

「ライフを取り戻すマネーワークとは何か?」をお伝えする前に、「ライフから生まれるソース・プリンシプル(ライフソース)」との関係から始めていきます。

まず、ピーターが提唱する「ライフ(人生)から生まれるソース・プリンシプル(記事①を参照)」は「ライフソースとして、愛してやまないことを創作するプロセス(日常の暮らしでの創作活動も含む)」に主眼があります。

次に、「ライフ(人生)を取り戻すマネーワーク(以下、ライフマネーワーク)」は「ライフソースとして、愛してやまないこと・愛してやまないバリュー(価値観)を取り戻すプロセス」に主眼を置いています。

つまり、両者はライフソースとしての私たちが「愛してやまないことを取り戻し、創作する」ことをサポートしてくれるもので、補完し合う関係にあります。

継続的な「ライフマネーワーク」を通じ、自分自身の「愛してやまないこと・愛してやまないバリュー(価値観)」を取り戻していくことで、「愛してやまないこと」を創作する「ライフから生まれるソース・プリンシプル」が芽吹く可能性を高めていくことができます。

※「ライフマネーワーク」の効果が発揮される実務での場面例

例えば、ライフソースとして事業(ワーク)を開始した当初の情熱や「愛してやまないこと・愛してやまないビジョン」が、ワーク側面としての売上や利益あるいは資金繰りに奔走することなどによって、つまり、ワークに傾倒した「マネー」によって、曇ってしまうこともあるかと思います。

そんな時に、今一度、ライフソースとしての自分の奥にある「愛してやまないこと・愛してやまないバリュー(価値観)」の取り戻しをサポートしてくれるのが「ライフマネーワーク」です。

マネーワークをワーク側面だけで行うのではなく、ワークを内包するライフの視点で実施することが不可欠です。それが、「ライフを取り戻すマネーワーク(ライフマネーワーク)」の所以です。

② 「ライフマネーワーク」の目的

それでは、「ライフマネーワーク」の目的について、提唱者のピーターの言葉と共に、「ライフから生まれるソース・プリンシプル」とのつながりも含めて見ていきます。

「ライフマネーワーク」の目的は、誰もが「愛してやまないこと・愛してやまないバリュー(価値観)」を生き、自分のビジョンを具現化できることです。「ライフマネーワーク」を通じて、マネーを健全に活用できるようになっていきます。

私たちは、本来、ライフソースとしての自分が持っているエネルギーがあるのに、いつの間にかマネーのほうにエネルギーを置いていたり、押しやっていたりすることがあります。そのエネルギーを自分自身のアイデンティティの一部として取り戻すことが重要です。

「ライフマネーワーク」が「ライフリクレイミングワーク(ライフの取り戻しワーク)」とも呼ばれている所以です。

現代の私たちは、毎日の暮らしや仕事(ワーク)において、マネーを媒介させた経済活動(ワーク)に慣れ親しむがあまり、ライフソースとしての「愛してやまないこと・愛してやまないバリュー(価値観)」に無自覚になり、いつの間にか、マネーを獲得し、蓄積すること自体が目的化する傾向があります。

その背後には、私たちの「怖れや不安」があり、ピーターは現在のマネーのシステムは「怖れに基づくシステム」であると言います。そのため、私たちが持っている怖れに自覚的になることが不可欠となってきます。

怖れに自覚的になり、ライフソースとしての自分の「愛してやまないこと・愛してやまないバリュー(価値観)」を取り戻して行く際に、自分で自分自身に行う日常的なライフマネーワークが力を発揮してくれます。ピーターやPKSプラクティショナーに過剰に依存し過ぎないことも肝要です。ピーター自身も自分自身で日々、必要な際に、ライフマネーワークをしています。

上記のことからピーターは、「ライフマネーワーク」を「ライフから生まれるソースプリンシプルの実践(ライフソースワーク)」よりも優先するものとして位置づけています。

それでは、私たちはどのようにして、ライフ(人生)という日常の中で、マネーの背後に隠れてしまっている「自分が愛してやまないバリュー(価値観)」を思い出すことができるのでしょうか?

現在、翻訳中のピーターの書籍『30 Lies about Money(お金についての30の嘘)』にも通じている内容であり、「ライフマネーワーク」の前の「事前準備」として重要なプラクティスの一例をご紹介します。

③ 「ライフマネーワーク」の事前準備:日常のマネーに関する体験を通じて、「自分が愛してやまないバリュー(価値観)」を思い出す

~マネーがある場合も、マネーがない場合も、両方の場合において~

まずは、気心知れた友人たちとの飲食店での「楽しい食事会」を思い出してみて下さい。お店の食事自体には一定程度のマネーが必要ではありますが、その食事会が「楽しい」かどうかにはマネー以外の要素が不可欠になるはずです。例えば、面白くて、お腹がよじれるぐらいまで笑ってしまう昔話などです。

つまり、この場面においては、マネーだけではなく、「マネーが不要な面白い昔話」も「楽しい」食事会を実現するためには不可欠であるということが分かります。この場合、「自分が愛してやまないバリュー(価値観)」を「楽しさ」としてみて下さい。

以上から、「自分が愛してやまないバリュー(価値観)」である「楽しさ」というバリューは、マネーがある場合も、マネーがない場合も両方の場合において、実現されるという、言ってみれば、とても当たり前のことが明らかになってくるのではないでしょうか。

このような感じで、マネーに関する日常の体験を通じて、「自分が愛してやまないバリュー」を思い出してみてください。「自分が愛してやまないバリュー(価値観)」がマネーがある場合も、マネーがない場合も両方の場合において、実現されることに少し自覚的になれるかと思います。

例えば、「こどもの頃に遊園地で遊んだこと」、「大切な方と一緒に行った映画館や美術館」などを思い出して見て下さい。

たくさん思い出してみることで、無自覚の内にマネーに預けてしまっていた「自分が愛してやまないバリュー」を自分のライフ(人生)に取り戻していくことが可能となっていきます。

つまり、マネーがある場合も、マネーがない場合も、両方の場合において、私は「自分が愛してやまないバリュー(価値観)」と共に生きていること、生きられるということへの実感、身体感覚が高まっていくのではないでしょうか。この身体感覚はライフマネーワークを行う事前準備として、とても重要となってきます。

序章編は以上となります。これらの内容を土台にして、「記事②概要編」も楽しんでもらえたら幸いです。

記事② ライフ(人生)を取り戻すマネーワーク【概要編】

🌳 「ライフを取り戻すマネーワーク」が生まれた背景

🌳 「ライフを取り戻すマネーワーク」のプロセス1:マネーに映し出しているアイデンティティを取り戻す

🌳 「ライフを取り戻すマネーワーク」のプロセス2:マネーに映し出しているアイデンティティの逆側のアイデンティティを取り戻す

【実践者向けの参考情報】

🍂PKSプラクティショナー🍂

ピーター・カーニック(Peter Koenig)氏が開発した「マネーワーク」と「ソースワーク」を十分実践でき、人に伝える能力を有している人のことを、「ピーター・カーニック・システム プラクティショナー」と呼んでいます。「ピーター・カーニック・システム プラクティショナー」は、The “Done” プロセスを経て誕生し、世界中で活動をしています。
https://junkan-aida.com/861-2/

🍂PKSプラクティショナー達のピーターのオリジナルへの正確性に基づく独自な表現の例🍂